有限会社埼新鐵工 特設ページ 社長インタビュー - 有限会社埼新鐵工 特設ページ

1969年(昭和 44 年)に先代の榎本貞男が個人事業として金属加工、鉄骨加工業を開業。
地場有力建設会社での勤務を経て、1989年(平成元年)11 月に有限会社埼新鐵工として法人化。
榎本貞寿が代表取締役に就任し今に至る。

先代が昭和44年に創業した鉄工所

弊社は、私の父である先代が昭和44年に独立・創業しました。開業時から現在まで、創業の地で事業を行っています。父から跡を継ぐように言われたことはありませんでしたが、子どもの頃からいつかは事業を引き継ぐだろうと考えていました。
大学生の時に父が体調を崩し、1年休学して会社を手伝い始めました。大学卒業後、いったんは工務店に就職し、現場監督や設計などの業務を行っていましたが、父が他界したのを機に社長に就任しました。
事業を手伝い始めた頃はバブルの真っ最中。世の中は非常に好景気でしたが、弊社は特別儲かっているとは言えない状況でした。ただ、当時から堅実に事業を行っていたので、世の中の浮き沈みの中でなんとかやっていくことができました。

社長就任後、法人化し事業を拡大

父が存命中、鉄工所のしごとや経営について学びました。しかし、まだ社会人としてもスタートしたばかりの年齢ですので、会社の舵取りは非常に大変でした。子どもの頃から工場で溶接などしていたので、技術的なものは身につけていたのですが。
会社を継いだ後、平成元年に法人化し、先代の時代よりも事業規模を拡大して行きました。創業当時は住宅のベランダや階段の手摺など、小規模な製造がメインでしたが、建物の構造部分も請け負うようになりました。日本は木造の建物が多いものの、規模の大きな建物になれば鉄骨の出番です。鉄骨は建物の構造の要となるので、建物とその中にいる人たちの命を守る重要な役割を担います。

一つとして同じものはない

仕事の流れや、手掛ける物の種類に大きな変化はありませんが、日々新しい鉄鋼素材や技術が生まれています。最新の情報を知り、技術を磨いていかなくてはいけません。所属する組合の勉強会で、メーカーから技術について学んだり、新しい道具を導入するようにしています。
また事件事故があることで法律や基準は変わっていくので、基準を遵守するために最新の情報を得られるよう、心がけています。
最近増えている保育園新築の仕事では、子どもの体格にあわせて手すりを細くするなど建物に合わせた調整も仕事になります。建物にあわせたオリジナルの階段など、1点もの、変わった物を依頼されることもあります。

すべてが実現するわけではありませんが、無理難題が来たときにもどうやったら弊社で製造できるか、知恵を出すようにしています。将来はジェットコースターとか、今まで手掛けたことがない仕事にもチャレンジしてみたいですね。

会社移転・工場新設予定

50年以上この地で事業を続けてきましたが、2021年中を目標に移転を予定しています。 開業当初、周囲は工場や畑の広がるエリアでした。近年は電車が通り便利になったので、住宅地化が進んでいます。働く環境としても改善の必要があるため、10年ぐらい前から移転を検討していたんです。費用のかかることなのでタイミングが難しかったのですが、縁あって上尾に本社と工場を移す方向で動いています。

移転によって、仕事の幅も広げられる見込みです。現在は、工場のサイズに合わせて今2.6トンクレーンを利用していますが、新工場では5トンクレーンを導入できます。ストックヤードもでき、対応できる仕事の内容や量は増えることでしょう。もちろん、労働環境も大きく改善されます。 これまでは、いただいたご縁の中で仕事を請け負い、積極的に営業活動をしてきたわけではありませんが、移転で生産力が上がり、対応できる人材を安ことができれば、事業拡大の方向で進んでいけると考えています。

資格取得に向け全社員で勉強を続ける

関連して、資格取得も目指しています。建築鉄骨業界には、鉄骨溶接部の性能を認定する制度があります。弊社は現在6段階評価の下から2番目の「Rグレード」ですが、一段階上の「Mグレード」取得が目標です。この認定を得ていることで、取引先から信頼を得やすく、競争力を持つことが可能です。対応できる建物の規模が大きくなるので、仕事の幅が広がります。取得に向け、現在社員が勉強を続けています。

2020年はコロナウイルス感染症の影響もあり、工事の遅れも多々ありました。業界としても先行きは不透明な状況が続いています。さらにウッドショックも懸念が大きいです。木がないと工事が進まないので、今後影響が出てくると思われます。 変化の大きい状況が続きますが、これまでと同様、真面目に仕事へ向き合って対応していきたいです。

仕事のやりがいや面白さ

どんな建物かはすでに決まっています。設計図も依頼主から提供されるわけですが、それをどう解釈して、読み解いて加工していくかは私たちの仕事です。渡されたままの図面で作ればいいということはまずありません。どうすれば安全かつ効率的かを考え、職人が加工できる図面に落としていく。運搬や施工時の取り扱いについても検討が必要です。

この仕事には、言われたことをやるのではなく、鉄の専門家として自分の頭で考え、組み立てながら計画していく面白さがあります。そして計画通りに工事が進み、現場で立ち上がったときのやりがいは大きいです。自分で手掛けた物が実物として存在するのはこの建築業界の楽しさだと思います。

一方で、仕事の受注量に波があり、朝まで働いても終わらないような忙しい時期もありました。無理なく進められるように管理をしていますが、もう少し人がいればいいなと思うことがあります。魅力的で優秀な人材を採用したいです。

小さな会社だから得られる経験

父の代から働いている職人もいましたが、数年前に引退し若手が増えてきました。弊社は小さな組織ですから、仕事の全体を把握して動くことができます。大きな会社だとどうしても部分的な仕事になってしまうので、新人のうちから仕事の流れを体験し、いろいろなことを身につけられる点は魅力だと思います。
未経験でも、ものづくりが好きで、技術を付けたいという人が集まってくれると嬉しいです。加工や溶接など、自分でやってみたいと思う人に最適です。職人として自分の腕を磨いていけます。 構造部など、建物の外からはわからないものはありますが、自分が手掛けたものが実際に建つことは大きな達成感がありますので、ものづくりの醍醐味を感じられる仕事ではないでしょうか。

希望するのは一緒に楽しく働ける人

求める人材について、人柄としては「楽しく働き自主的に動ける人」ですね。やらされている感があると、お互いに楽しくありません。家族より長い時間を一緒に過ごすわけですから、お互いを尊重し、気持ちの良い関係を築くことが大切だと思っています。

能力としては、今はゼロでも意欲的に学び、自己研鑽するマインドを持っていれば大丈夫です。即戦力はありがたいですが、自分で考えて物事を進める人であれば活躍できると思います。何事にも言われた通りにやるのではなく、疑問を持って取り組み、頭を使うことで知識や技術が高まりますし、仕事も楽しくなると思います。幅広い仕事をするためには資格取得が不可欠ですので、仕事以外の時間に勉強する必要があります。その点も苦にならない人なら、自分のスキルをどんどん磨いていけるでしょう。

ものづくりが好きなら言うことはありません。以前は、ものづくりを好きな人でなければやっていけないだろうと考えていました。同業他社からの転職や、工業系の勉強をしてきた人です。ただ、過去にものづくりの経験がなかったとしても、モチベーションがあればどんな人でも成果を出せると考えるようになりました。 やる気のある方に来てもらいたいと思います。

ENTRY

より明るい未来のために。
未来を創る社員を求めています。